- うっそうと茂る森林と渓谷を車窓に、峠道を走り抜け、丹波山村へ。山梨県北東部、東京都との県境に位置するそこは、まるで秘境とでもいうほど静謐に包まれていた。鉄道駅もコンビニもなく、人影もまばら。ほんの2時間ほど前に、ごった返しの都会を旅立った我々一行は、一瞬ここはどこ?と、タイムスリップしたかのような感覚を味わった。
「ローラーすべり台」は、約2分ほどの滑走。雨上がりなどでローラー部分が少し濡れているとスピード増。 - まずは村随一の観光名所「ローラーすべり台」へ向かう。全長247m、高低差42m、小峰山の中腹を利用して作られたローラー型のすべり台は平成2年の完成当初は日本一の長さを誇っていたそうだ。スタート地点の「冒険丹波山城」に到達し、2階の展望台に上ると、山間にこじんまりとした村の全景が広がり、思わず「ミニチュアみたい」とつぶやいてしまった。山、木々、川、田畑、家並みが寄り添い、それらをすべて包みこむかのように穏やかな空気感が漂う。ただ美しいだけでなく、そこはかとない安らぎがにじみ出る風景だ。その余韻を残しつつ、いざ滑走。アナログ的な乗り物が周囲の自然とあいまって、なんとも爽快!現代の絶叫コースターとは異なる新体験に顔がほころんだ。
- その後、多摩川源流の丹波川沿いを散策。
「村営つり場」や川で、ニジマスやヤマメ釣りに興じる。静けさの中、釣り糸を垂れれば、無心。時の経つのも忘れてしまう。 - 丹波川の支流 貝沢川の遊歩道の先にある「雌滝雄滝」で、静寂のなか、マイナスイオンをたっぷり浴びる。
「雌滝雄滝」に通じる貝沢川の遊歩道で、清流と苔、木漏れ日が織りなす神秘的な輝きに癒される。 - 最後は、多摩川源流の名湯といわれる「のめこい湯」でひとっ風呂。
地元の方言でつるつる、すべすべという意味を表す「のめっこい」から名付けられた名湯「のめこい湯」。 - ほのかに硫黄の匂いがする柔らかな泉質に浸かりながら、丹波山村の魅力に思いを巡らせた。いい意味で「自然しかない」。でもそれこそが村の宝。東京の慌ただしい時間を一気に忘れさせてくれた自然のパワーは、間違いなく心に潤いをもたらした。
- 次回、さらに丹波山村の魅力を探ってみます。
- 丹波山村役場ホームページ
https://www.vill.tabayama.yamanashi.jp
タバヤマ(丹波山)で遊ぼう!
https://tabayama.info/