日本遺産とは?
- その地域に受け継がれる歴史や文化を物語として紡ぎ、ストーリーとして多くの人に伝える、文化庁が認定する取り組みです。伝統行事や風景、建築物など、地域に根ざした多様な魅力が、新たな発見や感動を生み出しています(2024年現在・全国104件のストーリーを認定)。
※東急ホテルズ&リゾーツは、文化庁と「日本遺産オフィシャルパートナーシップ」を締結しています。
信仰と命の息吹が交錯する岬
- 出雲大社から、北西の方角へ車を走らせると、稲佐の浜と並ぶ、夕日物語のもうひとつの中心的な存在、島根半島北西端の岬・日御碕(ひのみさき)がある。
「日が沈む瞬間、黄金色の光と朱色の空に包まれる日御碕は、どこで写真を撮っても絵になる『映えスポット』です」(岡本/松江エクセルホテル東急スタッフ)
日御碕神社には、スサノオを祀る神の宮(上の宮)と、アマテラスを祀る日沉宮(ひしずみのみや)(下の宮)が並び立つ。太陽(日の出)に象徴されるアマテラスだが、ここ出雲では、太陽(夕日)にまつわる信仰に深く触れられる。
ウミネコの繁殖地でもある日御碕は、2月から3月、冬から春にかけて生命の息吹に満ちる。数千羽が経島(ふみしま)に飛来し、日毎ににぎわいを増していく。この島は神域で一般の立ち入りは禁止。だが、波間を舞う鳥たちの群れが夕日と交わる、自然と信仰が共鳴する光景は、出雲日御碕灯台からの遊歩道や展望台から望めるはずだ。
「日御碕と日御碕神社」
夕日が導く、日御碕の祈りの時間
日御碕の夕暮れ。
冬から春にかけてウミネコが飛来するのは経島(ふみしま)。
岬のシンボルである灯台がシルエットとなる夕日も美しい。
鮮やかな朱色、日御碕神社は、「日沉宮」とも呼ばれ、太陽神アマテラスと日没の夕日を結び付けた深い祈りが息づく。
【立ち寄りSPOT】島根県立美術館
- そんな夕日と神話の旅には、ホテルからすぐの魅力的な立ち寄りスポットもある。
「島根県立美術館をおすすめしています。
美術館は宍道湖畔にあって、湖面に映る夕景も、まるで芸術作品のような美しさです」(岡本)
館内では、葛飾北斎の『冨嶽三十六景』をはじめ貴重なコレクションが展示され、芸術、歴史、自然が融合した時間を過ごせる。
夕日と神話が紡ぐ物語。
聖地出雲の美しい彩りは、旅する人の心の奥深くに、静かで深い感動を刻んでくれるにちがいない。 アートと自然が調和する特別な時間を楽しめる「島根県立美術館」。大きな窓から望む夕景はまるで一枚の絵画のよう。美術館は曲線的なデザインで宍道湖畔に広がっている。ワールドクラスの規模と質を誇る「北斎コレクション」は必見。©Nao Takahashi 葛飾北斎《冨嶽三十六景 凱風快晴》(新庄コレクション)
島根県立美術館
- 葛飾北斎《冨嶽三十六景 凱風快晴》(新庄コレクション)の展示期間は、2月19日(水)~3月24日(月)。
3月26日(水)~4月21日(月)は《神奈川沖浪裏》を展示。
shimane-art-museum.jp/
Travel Navigator
- 松江エクセルホテル東急 宿泊部門
岡本麻代