日本遺産とは?
- その地域に受け継がれる歴史や文化を物語として紡ぎ、ストーリーとして多くの人に伝える、文化庁が認定する取り組みです。伝統行事や風景、建築物など、地域に根ざした多様な魅力が、新たな発見や感動を生み出しています(2024年現在・全国104件のストーリーを認定)。
※東急ホテルズ&リゾーツは、文化庁と「日本遺産オフィシャルパートナーシップ」を締結しています。
神々が舞い降りる 稲佐の浜へ
- 松江エクセルホテル東急から、車を走らせること約1時間。日本海の静かな波音が耳に届く頃、稲佐の浜に着く。
旧暦十月「神在月(かみありづき)」十日、全国の八百万(やおよろず)の神々は、この浜に舞い降り、出雲大社へ向かう。ここは国譲り神話の舞台、いまもなお古式豊かな神迎神事(かみむかえしんじ)が行われる舞台でもある。
無限とも思える海と空が広がる浜には、ひときわ目立つ「弁天島」。そのシルエットの向こうに沈む夕日は、まさに祈りを捧げたくなるような美しさだ。
「冬から春にかけては雲も多いのですが、雲間から光が漏れ差す光景にも、神々しさを感じられます」(岡本/松江エクセルホテル東急スタッフ)
古代、大和の北西にある出雲は「日が沈む聖地」とされていた。出雲の人々は夕日を神聖視し、そこに畏敬の念を抱いていたと伝えられる。日本海に沈む美しい夕日は、聖地出雲の祈りの歴史を語り継ぐ存在なのだ。
その稲佐の浜から東へ1㎞、出雲大社までは、車で3分ほど。国譲り神話で、オオクニヌシが国を譲るのと引き換えに建立を求めたとされる出雲大社(いずもおおやしろ)は「天日隅宮(あめのひすみのみや)」とも呼ばれ、オオクニヌシの鎮座する御神座は、稲佐の浜の方角に向いている。
「御神座のある本殿天井には、色鮮やかな雲の絵『八雲之図(やくものず)』が描かれていますが、立ち入ることができません。当ホテル玄関を入った正面のフロントカウンター壁面に八雲を連想させる図をあしらっていますの で、こちらで聖地を感じていただければ、と思います」(岡本)
「稲佐の浜」
神々の光が降り注ぐ、稲佐の浜の夕景
- 朱色に染まる空と雲、静かな波音が広がる砂浜。
弁天島はまさに神々が降り立つ舞台のように佇む。
この浜の砂を採取し、出雲大社・素鵞社(そがのやしろ)の砂と交換して「お清めの砂」を持ち帰れる「お砂の交換」も体験してみたい。
「出雲大社」
八百万の神々が集う聖地の中心
- 古代から続く神話の舞台が、訪れる人を静かに迎える。
神楽殿の巨大なしめ縄は神々への祈りの深さを象徴するようだ。 - 神門通りは、宇迦橋(うがばし)の大鳥居から出雲大社の正門まで続く表参道。名物の出雲そば・ぜんざいの店、土産店など、さまざまな店が軒を連ねる。
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- 松江エクセルホテル東急 宿泊部門
岡本麻代