一千三百五十年大祭を機に境内に吹く現代の風

• 神が降り立つ山として崇められ、山伏たちが修験道を修めてきた宝満山を抱く竈門神社。山頂には上宮が、麓には下宮がある。主祭神に玉依姫命（たまよりひめのみこと）を祀ることから、魂（玉）と魂を引き寄せる（依）という御神徳を慕われ、古くから縁結びの神として広く信仰されてきた。また、かつて大宰府政庁の鬼門を守っていたことから、方除けや厄除けの神社としても信仰されている。
  

• 赤やオレンジに色づいた約300本もの銀杏や楓などを愛でながら参道を進み、108段ある階段に息を切らせて上ると、参詣者が多い下宮へ到着。
  
• 正面に檜の流造（ながれづくり）に銅板葺（どうばんぶき）が美しい本殿と拝殿、右手には庇（ひさし）が張り出し、前面がガラス張りの瀟洒な建物「お札お守り授与所」がある。
  
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• 「千三百五十年大祭を記念し、2013年に御本殿と拝殿を改修し、お札お守り授与所と社務所を新築しました。縁結びを祈願される若い方も多いので、お札お守り授与所には、百年後も愛され続ける神社でありたいという願いが込められています」と、同神社権禰宜（ごんねぎ）の新西悠慶さんが教えてくれた。
  
• 境内には良縁・幸福を招く「招霊の木」や恋愛成就を占う「愛敬の岩」があり、巡っていると、縁を大切にしたい気持ちが自然と湧き上がってくる。
  

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