- ニック・サーズさんの一日は、ビーチ・ウォーキングから始まる。
- 自宅のすぐ前は、広大な海。沖にはヨットが浮かび、頭上をハンググライダーが飛ぶこともある。
- シャワーを浴びてから、ハンドルを握り、ハイウェイを30分走れば、オフィスだ。“映画のような朝”を、ここ福岡で毎日楽しんでいる。
- 「まさに、West Coast Life Styleです」と語るニック・サーズさんは、バックパッカーとしてアジア旅行中に仏教に出会い、東京の禅宗寺院で1年間修行に励む。いったん帰国したものの「やはり日本で暮らしたい!」と再来日した。1990年、福岡に本社があるIT企業に就職する。
- 「当時も、東京や大阪には在住外国人向けメディアがありました。でも、福岡にはなかったんです」
- 90年代はインターネット普及以前の時代。ニックさんはMacを駆使して「デジタルマガジン」を立ち上げる。この手づくりメディアが、いまや「Fukuoka Now」として花開いた。福岡在住の外国人も増えた。インバウンド観光客も急増している。「いま、福岡市は、外国人によるビジネスを強く推進しています。ビザ発行や補助金支給など、“そんなにしてくれていいの?”って思うほど。東京や大阪ほどきびしい競争にさらされることもない。ビジネスのスタートアップには最適な環境なんです」
- ニックさんは、5年前に福岡市中心部を離れ、西隣の糸島市の海岸沿いに居を構えた。ご近所には、「West Coast Life」に憧れる外国人も増えている。
- 「在住外国人・旅行者・日本人。この三者が交流するコミュニティづくり、健全な環境を作る手助けをしたいんです。ご一緒に!ぜひ!」
有限会社フクオカ・ナウ社長 ニック・サーズさん
- 1960年生まれ。カナダ・トロント出身。’84年来日後、東京・大阪 を経て福岡へ。在住外国人のために役立つ情報誌「Fukuoka Now」を創刊。