- 2020年、明けまして早1ヶ月。
「今年の運勢は牡羊座が1位らしいよ」と友人に言われ、上機嫌の三原勇希です。
年始にはフレッシュな気分になりたくて髪をバッサリ切ってこれまたお気に入り。
今年の占い読んだり、おみくじ引いたり、開運スポット行ったりするのって、年始らしくて楽しいですよねぇ。 - 年末には、なんだか縁起の良さそうなホテルに泊まりました。
毎週仕事で通っている大阪に、新しくできた「大阪エクセルホテル東急」。
ここは日本初“お寺の山門と一体になった”ホテル! - 御堂筋の由来にもなった「真宗大谷派難波別院(南御堂)」という大きなお寺が、山門をくぐった向こう側にどーん。
大晦日には、誰でも除夜の鐘をつくことができた南御堂さん。そんな魅力もあってか、ホテルのお客様は大半が外国人の方でした。山門の上部にくっついたようなホテルのロビーは16階。窓が大きく眺めも素晴らしいです。
- ロビーは御堂筋の銀杏並木を思わせる黄色と、“水の都大阪”らしい青を基調としながらも、歩くたびにシーンが切り替わるようにきらびやか。大阪をテーマにしたアートが至る所に飾ってあって、ホテルの方にお話を聞くと思わず「へぇ~っ」と唸るエピソードが飛び出します。
- お部屋もお洒落で、落ち着きのある空間。
嬉しいのはお風呂場・トイレ・洗面台が全て独立しているところ。
翌日、ホテル内のレストラン「PIC*NIKA」で朝食ビュッフェもしっかり堪能したのに、美味しかったので友達をよんで、ランチもそこで頂いてしまいました(笑)。
ランチはクオリティの高いサラダ・スープ・ドリンクビュッフェがついていて1,500円前後と、かなり穴場だと思います!
- 大阪は私の生まれ育った場所。
これを読んでくださっている貴方がもし訪れるなら、ホテルの他にもお勧めしたいスポットやグルメがたくさんあるのですが、やはりここではアートなスポットをご紹介。 - 都心部ながら水と緑に囲まれ、歴史的でレトロな景観美に満ちた 中之島。
そこにある「大阪市立東洋陶磁美術館」は大好きな場所です。
中国・韓国・日本といった東洋陶磁のコレクションとして、世界第1級の質と量を誇る美術館。
例え歴史を知らなくとも、うつわ好きな人なら“キュン”とくるものだらけだと思いますし、企画展や特別展がいつも素晴らしいのです! - 現在開催中の特別展「竹工芸名品展:ニューヨークのアビー・コレクション-メトロポリタン美術館所蔵」展。実はこの展示を目当てに行ったわけではないのですが、ここでやっているなら間違いなく面白い!と思っているくらい、私はこの美術館を信頼しているのです。
- 入るとすぐに大きなインスタレーションが迎えてくれました。
- 大阪出身の現代作家、四代田辺竹雲斎氏の「GATE」。
いきなり竹のイメージを覆されるかのようです。
吹き抜けを生かして一階から二階へと登り、天井や壁を這っていくようなこの作品は、あのまっすぐな竹とは違い、うねりながら太さを変え、まるで成長して今も生きているかのように見えました。 - ダイナミックな作品ながらも静けさや優しさを感じられるのは、竹の素材の魅力でしょう。また接着剤や釘などを一切使わずに自立できるのも、しなやかで弾力性に富んだ竹の素材の素質によるものだそう。伝統的な技法で編まれた竹に、先人の知恵や技術を未来へ繋いでいくのだという意思と強いエネルギーを感じました。
- 今回の企画展では、5つの部屋ごとにテーマを変えて展示がされていました。
竹の工芸品だけでなく、形が類似していたり、竹のモチーフや筍の形をした陶磁器も合わせて展示されているのも楽しいところ。 - 展示を見ているうちに、私の家にも竹工芸品があることに気がつきました。京都の老舗の竹道具店、公長齋小菅の「四海波籠」。雑誌でひと目惚れして京都の本店に買いに行ったことがあるのですが、それを思い出したのがこちらの作品。飯塚小玕齋 (いいづか しょうかんさい)の 白錆花籃「雲龍」。
- 高さが50cm、幅は70cm近くある大きな作品。竹を太いまま、長いまま使って組んであるのがすごい…こんなに曲がるものかしら?
ちなみに私の家にあるものはこちら。比べるとだいぶ小さいですが、形が少し似ていますよね。ボルネオで頂いたテングザルのぬいぐるみが入っています(笑) - 気の遠くなるような細かさで編まれた作品も。
- 初代早川尚古斎「山高帽」
こちらは1880-90年頃のもので、西洋風の帽子を籐を使って編まれています。ものすごい技術だということはよくわかります。どんなハイカラさんが被っていたんでしょう…! - 企画展の他にも、私のオススメは中国の鼻煙壺のコレクション。
全て手のひらより小さなサイズですが、絵柄が細かく、陶磁にガラスに金属など材質の違った壺はどれも今見ても本当におしゃれ!欲しい。。。笑 常時150点が展示されています。
- 大阪が誇る美術館であるだけでなく、芸術作品に明るくない方にも、とっつきやすい美術館だと思います。私は建物自体も大好き。写真は館内の窓からの眺めです。
- ゆっくりしたい時、凛とした気分になりたい時にふらっと行きます。
「東洋陶磁美術館」大阪に行かれる際にはぜひ、足を運んでみてくださいね!
三原勇希コラム「私流アート鑑賞」
三原勇希
- 三原勇希(タレント/キャスター)
1990年4月4日生まれ。大阪府出身。
ティーン向けファッション誌「nicola」でデビューし、tvkテレビ神奈川「sakusaku」4代目MCを務める。その後、様々な音楽番組やNTV「シューイチ」などに出演。現在はJ-WAVE「ROPPONGI PASSION PIT」ナビゲーター、スペースシャワーTV「ヨルジュウ♪」VJでレギュラー出演。音楽、映画、スポーツ、ファッションと多才多趣味を活かし、テレビ・ラジオ・雑誌などでマルチに活躍中。
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