~わずか1㎝のジェントルなこだわりがスタイルを整える~
- ホテルというところは、大人の男女の美学を学べる場所である・・・
ファストファッション、ジェンダーレスなど、昨今はさまざまなファッションやスタイルが日常になり、大人の生き方である「ジェントル」「エレガンス」という不変の大人美学は失われつつあります。そんな中で、紳士淑女が集う“ホテル”には、大人のスタイル美学を脈々と継承し、 現代風の新しい提案をしてくれる人達がいます。
- 「ホテルから学ぶ。ジェントル美学:メンズ装い編」
今回は、ホテル結婚式の衣装合わせで教わった大人のスーツスタイル着こなし術をご紹介いたします。
ワイシャツの袖口は左右のサイズを異なるものに
- 最近は安価なものでは、10,000円くらいからでも自分のサイズに合ったオーダーワイシャツを作ることが可能になり、利用している方も多いのではないだろうか?
- ワイシャツについて、自身の結婚式の衣装合わせの時に、雑談で教えてもらったホテルブライダルコンシェルジュの一言が忘れられず、あれから25年経った今でも大人スタイルの美学として自分のこだわりとなっている。
- それは、「ワイシャツの袖口幅」。
腕時計をする右袖口(左袖口)のサイズは、少し大きめにすると腕時計が美しく見えるということ。 - たとえば、ビッグフェイスの男性らしい時計の場合は幅を1㎝増。
ラグジュアリーなドレスウオッチならば少し大きく0.5㎝増。
そのようにすれば時計も美しく見える。 - 男性のスーツスタイルの装飾品は、ネクタイやカフスなどはあるものの、やはり自身のアイデンティティを象徴するこだわりの腕時計は、機能はもちろん装飾品としても大きな意味を持つと考える。
- わずかなこだわりで、スタイルのバランスは整えられ、そしてなにより、そんな小さなこだわりを持つことでジェントルな気分を身に纏い自信となる。
- 「素敵を演じる“このこだわり”は普段から実用可能です!」
と、ホテルブライダルコンシェルジュは笑顔で教えてくれた。
ワイシャツのポケットは?
- また、せっかくオーダーでカスタマイズするならば、「ワイシャツのポケットは無し」にすること。
- ポケットがついているのは機能として便利ではあるが、スタイルにこだわるジェントルな男性にはふさわしいとはいえず、ドレスシャツにはあまり合わない。
もし、ポケットをつけるならばカジュアルな雰囲気があるアメリカンなボタンダウンに。
その時に学んだドレスシャツの歴史や美意識はとても興味深いものであった。
- ホテルマンやコンシェルジュはおもてなしの術を身に着け、さまざまな経験がある。
- いろいろと話をすることで大人の美学を学ぶことができる。
そんな興味を持って接してみるのもよいのではないだろうか?