- 日本各地には風光明媚という言葉を想起させる名勝地が点在するが、その圧倒的なスケール感でインバウンド需要を急速に伸ばしているのが長野県の白馬村だ。
- 1988年に開催された長野オリンピック以降、白馬を訪れるツーリストは年々増加傾向にあり、いまでは世界屈指のマウンテンリゾートになった。SNS普及の追い風もあり「景観がとにかくダイナミック」「極上のパウダースノーを楽しめる」といったクチコミによって、アジアはもちろん、オーストラリアやヨーロッパからのツーリストが多数訪れる。 “ウィンタースポーツの聖地”として知られ、10のスキー場を擁する
Hakuba Valley が、世界のトップスキーリゾートの加盟する
「Epic Pass」(※)と提携したことも、国外ツーリストの憧憬を集める理由となっている。
※Epic Passは、北米、オーストラリア、ヨーロッパ8ヵ国55のスキーリゾートで使用可能な国際スキーシーズンパス - 白馬村観光局の事務局長を務める福島洋次郎氏は「国際山岳リゾートというイメージが定着し、冬季はロングステイのツーリストも多い。訪日ゲストに関しては白馬を拠点に東京や京都、広島などへ観光に出かける方も増えている。さまざまなアクティビティと日本ならではのホスピタリティの二本柱で、さらなる活性化を図りたい」と話す。
- その“スポーツツーリズム”のニーズに応えるべく、冬季以外でも 自然を体感できるアクティビティを提案。白馬岩岳マウンテンリゾート内のマウンテンバイクパークは国内初の国際基準を満たした6900mのフロートレイルコースを持ち、幅広いライダーに人気。夏場は大町市北部の青木湖でSUPやカヌー、釣りなどを体験できる。
- また、白馬村は6つの源泉が湧出する全国的にもめずらしい温泉郷。その効用もさまざまで、なかには雄大な白馬三山を望む絶景湯もあり、旅の疲れを癒してくれる。多くの旅人の楽しみのひとつともいえる“食”のスポットも充実しており、村には100軒以上のレストランやバーが。カジュアルな酒場から蕎麦、あんこう鍋といった名物料理を堪能できる和食店まで、その内容もバラエティ豊かだ。
- 春夏秋冬、いつ訪れても異なる表情で迎えてくれる白馬。新緑が芽吹き美しい花々に彩られる春、さわやかな風が心地よい夏、天まで染めるかのごとく色づく紅葉の秋、そして白銀の世界に抱かれる冬。自然の営みがはこぶ感動を求めて、何度でもこの地に帰ってきたくなる。
春 夏 秋 冬