多様な文化と出会い、東山が「深まる」旅
- 京都市京セラ美術館やギャラリーなど、美術系の施設が点在する東山エリア。
「THE HOTEL HIGASHIYAMA」でも、京都を彩るさまざまな芸術と伝統文化に、五感を通して触れることができる。エントランスを抜けて中に入るとまず出迎えてくれるのは、オリジナルアート作品の数々だ。
ロビーでひときわ目を引くのは、上質な茶道具作りを続けている高野竹工で造られた竹のオブジェ。柔らかさと丸みが特徴的なデザインで、夜間はライトアップし幻想的な影が浮かび上がる。 - ロビーフロアに併設されているのは、1860年創業の老舗「祇園辻利」がプロデュースするTea & Bar「Sarei(サレイ)」。
日本茶をメインに、抹茶やお茶のアレンジドリンクを取り扱っており、宇治茶講座などのワークショップも体験できるサロンとなっている。 ドリンクはテイクアウトもできるので、晴れた日にはカウンターから眺められる中庭で飲むのもおすすめだ。 玉露、煎茶、ほうじ茶の飲み比べセット¥3,200。 - ロビーから地下のレストランへ続くエリアに展示されているのは、西陣織の手法を使い現代的に織られた手塚愛子氏により織物アート。
京都の伝統的な紋様に加え、かつてこの土地にあった白川(粟田)小学校の校章や、当時の校舎図面もモチーフに取り入れており、歴史と伝統を感じられる華やかなデザイン。吹き抜け2層・長さ15メートルの迫力あるサイズ感ながら、色鮮やかで繊細な作品となっている。
また京焼のひとつで江戸時代中期から続く「粟田焼」の作品も階段脇と「Sarei」に展示されているので、併せてチェックしていただきたい。 - レセプションの横に展開されているのは、京都伝統産業ミュージアムプロデュースのセレクトショップ「Craft Editions(クラフトエディションズ)」。
「京都でしか出会えない、ここでしか買えない、選りすぐりの逸品」をコンセプトに、京都の伝統工芸にアレンジを加えた若手作家の作品が中心に並ぶ。 季節ごとに入れ替わるコーナー。写真は祇園祭りでも使用される鉦や、佐波理製おりんなどを制作している「南條工房」の商品。 - 京焼や京扇子、唐紙といった工芸品など通常のお土産ショップで入手できないアイテムも多いため、オンラインショップで購入する人も多いのだそう。
こだわりのデザインと空間に癒される「滞在が目的となるホテル」
- 宿泊者限定のサービスが充実しており、ホテルでの滞在を目的にできるのも「THE HOTEL HIGASHIYAMA」の特徴だ。
京都のおもてなしであるお茶をモチーフとした3つの「プライベートスパ」は、宿泊者限定の広々としたリラクゼーションスペース。 各個室に置かれた茶香炉には、日本茶の紛茶を使用。時間の経過とともに緑茶からほうじ茶のような香りに包まれる、癒しの空間になっている。
タオルや浴衣は貸し出ししており、アメニティもひととおりそろっているため気軽に寄れるのも嬉しいポイント。
利用時間は07:00~10:00、15:00~22:00の予約制で、空きがあれば当日の予約も可能。前日までの予約でオイルトリートメント等のオリジナルスパメニューも追加できるので、心ゆくまで非日常の時間に浸りたい。 宿泊者は無料で利用できる「ユーティリティルーム」。フィットネス、ランドリー、アイロン、書籍、自動販売機などが並ぶ。 - 廊下には伝統的な紋様を押した装飾紙「京唐紙」、ホテルの近くを流れる白川の水の流れと揺らぎをイメージしたデザインのカーペットが並び、風情ある雰囲気を楽しめる。
エグゼクティブハリウッドツインルーム - 客室はスーペリア、プレミアム、エグゼクティブ、スイートルームの4種類。それぞれ和と洋のエッセンスがかけあわさり、シックで落ち着いた雰囲気の室内。
角のない丸みを帯びた部屋は、光の反射が綺麗に映るよう設計されている。 - 全室に置かれている「茶箱」は、こちらのホテルのために作られた特別なアイテム。京都ならではのおもてなしにこだわり、高野竹工の職人がひとつひとつ丁寧に竹を曲げ、桐を組み合わせて手作業で製作しているのだそう。
茶箱には「小川珈琲」のドリップコーヒー(エグゼクティブルーム、スイートルームのみ)、「祇園辻利」のゴーフレット、「祇園辻利」の煎茶とかぶせ茶のティーバッグが入っている。 お茶の淹れ方についての説明書や砂時計も入っているので、ゆったりとお茶を飲みながら旅の疲れを癒したい。 ヒノキのアロマを楽しめる香りコマ。こちらも高野竹工が竹製品のノウハウを生かして制作したオリジナルの客室アイテム。(エグゼクティブルームのみ) 窓からは桜や紅葉など、四季折々違った表情の中庭を眺められる。 珈琲と陶芸好きの持ち主がテーマのスイートルーム「higashiyama」。スイートルームは部屋ごとに持ち主をイメージしたテーマがあり、邸宅のように贅沢な空間。
食を通じて、新たな東山の魅力に出会う
- 最後にご紹介するのは「京の七口」のひとつである粟田口にあることと、「七日に一度は訪れていただきたい」という思いが込められたレストラン「ナナノイチ」。
フレンチと和が織りなす京フレンチのコースやアラカルトが、ランチからディナーまで、オールデイで楽しめるこちらのレストラン。個室に加え併設の「AMUSE BAR」ではワインやカクテルなども展開していることから、レストランだけ利用する近隣の方も多いのだとか。
宿泊者は和食と洋食から選べるモーニングをこちらでいただけるので、ぜひ朝食付きのプランを選んでいただきたい。 おばんざいを中心に、京湯葉や豆腐、味噌など地元食材をたっぷり使った和朝食。洋食は焼きたてパンと卵料理の朝食がいただける。 - アートと食を楽しみながら、美しい伝統と文化に五感で触れられる東山エリア。
東山が「深まる」旅を、ぜひ「THE HOTEL HIGASHIYAMA」から始めてみてはいかがだろうか。