本場・台湾の味を求めて人々が訪れる「鹿港」
- 東急世田谷線の世田谷駅から上町駅へ向かって歩いていると、鮮やかな赤色の看板と行列が印象的なお店が現れる。それが手作りの肉まん屋さんである「鹿港(ルーガン)」だ。店先からはもくもくとした湯気が立ち上り、一気に食欲をそそられる。
- この日も開店前からお客様が来店。まもなくして道路にも行列がはみ出すほどの繁盛ぶりに。一日に1,500個ほどが売れるという大人気の肉まんを求めて、町の人たちが日々足を運んでいるという。常連さんがとても多い点が鹿港の特徴だ。
肉まん ¥180(税込)。ジューシーで優しく広がる肉汁とほんのり甘い皮との相性が抜群。一つ、二つとついつい食べすぎてしまうほど飽きのこない味わいだ。 - オーナーさんが台湾で働いていた頃にたまたま出会ったという、名店「振味珍」の味を受け継いで作るこの肉まん。特に手間ひまかけて作り出す皮へのこだわりが、肉まんを無二の味わいに仕上げている。
イートインスペースはないが、世田谷さんぽがてら、おやつにパクリという楽しみ方がおすすめ。ふと、この味を思い出してまた世田谷を訪れる、なんていうきっかけにもなるのかもしれない。
鹿港
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住所:東京都世田谷区世田谷3-1-12
TEL:03-5799-3031
営業時間:9:00〜無くなり次第終了
定休日:木曜日、第2・4水曜日(7・8月は毎週水・木曜日休み)
lu-gang.net/
※Webサイトで最新情報をご確認の上、お出かけください。
新しい暮らしのお供を探しに「工芸喜頓」へ
- 先ほどご紹介した「鹿港」から世田谷通りに沿って歩くこと、およそ7分。小さな、かつ開放的な器屋さん「工芸喜頓」がある。もともとは布団屋さんだったという店舗を改装してオープンした店だからだろうか、どこか懐かしく、温もりを残した雰囲気が感じられる。
- 店内には全国各地の器が並ぶ。オーナーご自身も使っていたり、愛着のある作家さんの作品を取り扱っており、「どんな作家さんなのですか?」と尋ねてみると、作家さんや器にまつわるエピソードをゆったりと教えてくれた。オーナーさんとの対話ごと心地よいのが“工芸喜頓”の魅力だろう。
- 以前はこの町に器屋さんが少なかったこともあり、ご近所さんがふらりと訪れ、自宅で使うお気に入りの器を探して帰っていくという。性別、世代を問わずに見た目から愛してもらえる器を探して並べているそうだ。まさにこれからは新生活シーズン。春を彩る新しいパートナーをここで見つけてみても良いだろう。
工芸喜頓
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住所:東京都世田谷区世田谷1-48-10
TEL:03-6805-3737
営業時間:13:00〜18:00
定休日:日・月・火曜日、祝日
kogei-keaton.com/
※Webサイトで最新情報をご確認の上、お出かけください。
世田谷線を眺めてほっと一息「まほろ堂 蒼月」で
- 上町駅のお隣にある宮の坂駅から線路を眺めながら歩くこと3分。時折車の音が聞こえる程度の閑静な住宅街にすっきりとした佇まいの和菓子屋さん「まほろ堂 蒼月」がある。誰もが気軽に和菓子を楽しめるように意識したというニュートラルな外装は、自然体なこの町によく映える。
- お店があるのは東急世田谷線の線路に面した通り。馴染みのお客様はもちろんのこと、電車に揺られていたはずの乗客がふらりとのれんをくぐって訪ねてくることも珍しくないそう。手のひらサイズの和菓子はおやつにぴったり。町歩きに訪れた人々の休憩処としても愛されている。
焙じ茶 ¥280、桜餅 ¥190(税別)。期間限定の桜餅は、もっちりとした皮と塩気の効いた葉、やさしい甘さの餡で仕上げた一品。 - 和菓子はすべて店内で一つひとつ手作りしている。「四季折々の色や味わいを楽しめるのが和菓子の良さ。手仕込みの柔らかさを感じてくださいね」とオーナーさん。
また、店内のイートインスペースからは東急世田谷線を眺めることもできる。心休まるひとときを“世田谷のまほろば”ともいえる「まほろ堂 蒼月」で過ごしてみてはどうだろうか。
まほろ堂 蒼月
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住所:東京都世田谷区宮坂1-38-19 ウィンザーパレス103
TEL:03-6320-4898
営業時間:10:00〜18:00
定休日:毎週 月曜日(月曜が祝日の場合は翌火曜)他、不定休有り
mahorodou-sougetsu.com/
※Webサイトで最新情報をご確認の上、お出かけください。