自然を満喫する美術館
illustration=Kayo Yamaguchi - 「まず世界的な絵本美術館『安曇野ちひろ美術館』です。絵本画家・いわさきちひろが愛した安曇野の雄大な景色とともに、世界の名作絵本の原画に出会えます。絵本は“子供だけのもの”と思いがちですが、大人の目で見ると、新しい魅力や美しさに気づくはず。日本だけでなく、『はらぺこあおむし』のエリック・カールをはじめ世界の絵本原画もたくさん収蔵しているので、童心に帰って楽しめます」
安曇野の光や風など、豊かな自然を感じることができる。
- 浦島さんは、全国の美術館を巡ることで、思いもよらない土地の魅力に気づくことがあるという。「地域の美術館には多くの場合、その土地にゆかりのある作家の作品が収蔵されています。ここにもちひろが描いた安曇野のスケッチがありますが、画家本人の目を通して、その土地の暮らし、文化、美しさを感じることができるのも、美術館旅の醍醐味ではないでしょうか」
「神戸原のやぎ」(1950年)。両親が戦後、開拓農民として暮らした安曇野を愛していたちひろは、土地を描いた作品も多く残している。
『窓ぎわのトットちゃん』(黒柳徹子・著)の世界観を再現した「トットちゃん広場」も人気のスポットだ。
安曇野ちひろ美術館
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住所:長野県北安曇郡松川村西原3358-24
TEL:0261-62-0722
営業時間:10:00~17:00(3月は16:00閉館)
定休日:水曜(祝日の場合は翌日)
chihiro.jp/azumino
※Webサイトで最新情報をご確認の上、お出かけください。
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白馬東急ホテルの「TENAR」は、ウッドデッキを備えた開放感のある空間。さわやかな空気の中で、くつろぎの時間を過ごせる。
MOYO URASHIMA
- 美術館訪問が日課のフリーライター。国内外の旅行先でも美術館を尋ね歩く。『東京のちいさな美術館めぐり』(GB)をはじめ、美術関連の著書多数。All Aboutのオフィシャルガイドとして「美術館」を担当中。