光と色の競演を、極上の一杯とともに
- 山の端を茜色に染めながら沈んでいく太陽が、淡い紫と群青のグラデーションを空に大きく描き出す。一日にわずかな時間だけの光と色の競演、マジックアワー。都会の喧騒を離れ、極上の一杯とともにひととき、この至福の時間を堪能できるのが、大阪エクセルホテル東急にある「BAR & LOUNGE MIDO」だ。
「大阪エクセルホテル東急」は、山門と一体になった全国で唯一のホテル。 - このホテルは大阪のメインストリート、御堂筋沿いにあり、「南御堂」として知られる真宗大谷派難波別院の山門と一体をなす。その16階にあるバーは、扉を設けずにロビーとゆるやかにつながり、西へ全面にとった窓から、商都、大阪を一望することができる。
- 「大阪万華鏡」をコンセプトに、店内には随所に大阪らしいしつらえが施されている。たとえば、橋を模したオブジェが並ぶ水盤は、「八百八橋」とうたわれた水都、大阪を象徴している。球体から漏斗へと伝わる水の流れは河川が大阪湾へと流れ込むさまをイメージしており、澄んだ音を立てて落ちる水滴が、盤面に美しい波紋を描く。
ガラスの球体越しに、一味違う商都の眺めを。
- 窓から少し離れたソファ席を照らすのは、天満切子のグラスをシェードにしたペンダントライトだ。明治の時代、江戸、長崎と並ぶガラス生産地であった大阪の伝統と技を今に伝えるこのグラスは、U字形の刃で施された丸みのあるカッティングが特徴。深い青に染められた縁に向かい、光源が万華鏡のような輝きを見せる。
先の大阪サミットでは各国首脳に天満切子のペアグラスが贈られ、大阪のガラス文化を世界に響かせた。 - バーテンダーの西明柾秀さんが、天満切子のグラスにウイスキーを注ぐと、ダイヤモンドカットの氷を浮かべた琥珀色の液体に繊細な模様が映りこみ、光が躍る。バーのグラスにはすべてさりげなくカッティングが施されており、好みの味で幻想的な輝きを楽しむことができる。
- ジャパニーズウイスキーの逸品をはじめとして、世界各国の上質なスコッチやバーボン、ワイン、カクテルなどを味わえる。大阪らしさを求めるなら、江戸末期創業の寿酒造が 醸す浪花の地酒や、道頓堀麦酒醸造所が、このホテルのためだけに作るクラフトビールもおすすめだ。酒瓶が並ぶ飾り棚が金色なのは、「太閤さん」と大阪人が今も親しみをこめて呼ぶ豊臣秀吉が好んだ色であるからだそう。
カウンターとテーブル、ソファからなる25席。カウンター上部の飾り 棚が、上質な空間のアクセントに。 - いつしかマジックアワーは終わり、空の暗さと対比をなすように、眼下の街が輝きを増していく。
夜景を前に、二人の世界に浸れるペアシート。 - ビルの窓明かり、ネオンの原色、高速道路を流れるクルマの赤いテールランプ。きらびやかな光を映し込み、水盤が満天の星を戴いた空のように輝く。ジャズが静かに流れる空間で望むその眺めはまさに万華鏡のようにひたすら美しい。何度も通いたくなるバーがまたひとつ、大阪に生まれた。
BAR & LOUNGE MIDO
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大阪エクセルホテル東急
住所:大阪府大阪市中央区久太郎町4-1-15
TEL:06-6252-0109
料金:オリジナルブレンドコーヒー¥800、道頓堀麦酒オリジナル醸造¥1,200/本、山崎12年 ¥1,800/杯など
営業時間:14:00〜24:00(L.O.23:00)
アクセス:大阪メトロ御堂筋線・中央線・四つ橋線「本町駅」(13番出口)から徒歩1分
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