INTERVIEW

2019.02.28
INTERVIEW

Searching for MEISTER vol.1
池田直樹
ホテルマンの技と情熱がなせる炎の饗宴

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  • Hisako Iijima
  • PHOTO
  • Takeshi Hoshi
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  • 舞台は、昭和の東京オリンピック開催の前年に誕生し、平成にリニューアルした名門、ザ・キャピトルホテル 東急。そこには、創業当時から今も伝わるホテルマンの感動的なパフォーマンスがある。
  • そのパフォーマンスを目の当たりにできる品は、その名も悪魔の珈琲という意味の「カフェディアブル」。2種類のオレンジリキュールとラム酒のフレーバーコーヒーで、作り方がとても独特なのだ。
  • ピアノ曲に乗って登場するのは、マネジャーの池田直樹さん。軽快なステップを踏みながら、剣のように長いナイフで器用にオレンジの皮を剥き始め、特設コンロの前へ。コーヒーが入ったフライパンの上で手を高く掲げ、レードルに入れて火をつけた酒を、らせん状に垂らしたオレンジの皮にゆっくり注ぐと......。
  • このひと幕は結婚式やパーティなどの宴席で披露される特別なサービス。「お客様の様子を見ながら役者のつもりで演じてます」と、池田さんは言う。シビアな商談の席でも瞬時に場を和ませてしまうという圧巻のパフォーマン スに拍手喝采だ。
  • 最後にクリームをグラスに浮かべて提供する「カフェディアブル」は、現在は宴会場のみでの特別サービス。それを行えるのは限られたスタッフだけ。

Profile

  • オールデイダイニング『ORIGAMI』マネジャー 池田直樹
    NAOKI IKEDA/1960年生まれ。
    ホテルがリニューアルする前の伝説的ダイニング『欅グリル』の時代もよく知る、ザ・ キャピトルホテル 東急の生き字引的存在。厳しさと優しさを併せ持ち、信望が厚い入社歴35年の大ベテラン。

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