INTERVIEW

2019.10.11
INTERVIEW

MY TRAVEL PARTNER vol.3
堤 信子

  • TEXT
  • Naoya Nakayama
  •  
  • PHOTO
  • Yutaka Kouno
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「旅のメモは、写真以上の思い出を残してくれる」

  • 20年以上前からパリが好きで、これまでに何十回も旅しています。石造りの建物が調和する街並みは、ひとつのアートを観ているかのようです。
  • 客室にレターセットを常備しているパリのホテルも珍しくありません。文房具、紙物好きの私は、いつもこれが楽しみで。部屋に入るなり、ワクワクしながら、ライティングデスクの引き出しを開けるのが習慣になっています。
  • 旅に持っていくお気に入りのアイテムは、旅行の一ヵ月前から決めています。たとえば、ボルサリーノのハット。旅先でヘアセットに時間をかけられないときは、とくに重宝しています。イタリアの老舗ブランドだから、地元の人も「いいね」とほめてくれます。
  • 最軽量50gの折り畳めて持ち運べるフェルト帽。夏の旅には、同じくボルサリーノの、こちらも折り畳めるストローハットを。
  • 電子ペーパーのクアデルノを持っていくのは、旅行中の出来事をメモするため。薄くて軽いから、鞄からすぐ取り出せて走り書きできます。人との出会い、おいしい料理、絵画のような風景――。感動や発見を綴ったメモは、ときに写真以上の思い出を残してくれるんです。メモは、帰国後に印刷して、旅行ノートへ。
  • A5サイズ、質量は250gほど。メモに使うほか、行きたいお店の情報や自分の著書も保存している。「紙に近い書き味がいいんです」

  • ホテルの客室に戻ったら、アロマキャンドルに火を灯します。キャンドルの香りは、旅のテーマに合わせて選んだもの。大好きな香りにつつまれてリラックスしていると、その日一日の記憶が鮮明に蘇ってくるんです。
  • 高級クリスタルブランドのルームフレグランスシリーズから。植物性原料を使った力強く芳醇な香りが特徴。
  • 撮影場所提供: 渋谷ストリームエクセルホテル東急

NOBUKO TSUTSUMI

  • フリーアナウンサー、エッセイスト。
    司会、講演、執筆などで活躍中。「TOKYO文具・雑貨散歩~旅鞄いっぱいの東京」(辰巳出版)を8月29日に刊行。

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