INTERVIEW

2019.06.07
INTERVIEW

福岡への熱い想いが、街を動かす。
福岡発ロールモデルで 日本を元気に

「福岡ムーブメント」を起こしている人たち
高島宗一郎市長をはじめ、福岡を舞台にチャレンジしている人たちに、お話をうかがいました。
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  • Mariko Yoshimura
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  • Ken Hidaka
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「FUKUOKA NEXT」で都市活力を向上

  • 福岡市は「人と環境と都市活力の調和がとれたアジアのリーダー都市」を目指すべき都市像として掲げています。「人」については、地域の安全・安心のために、地域コミュニティを中心にみんなで助け合い、博多祗園山笠には、みんな仕事がありながらも「公」のためにと集まります。「環境」についても、先人が、国よりも早くマスタープランを策定し、スプロール化を抑制したおかげで、中心部に都市機能が集積し、周囲には豊かな自然が残る世界屈指のコンパクトシティを形成できています。このように「人」「環境」についてはすでに高いレベルにあります。残る「都市活力」を高めるため、福岡市を次のステージへと飛躍させるためのチャレンジ、「FUKUOKA NEXT」に力を入れています。

新たな価値やビジネスを創出

  • 「天神ビッグバン」は「補助金」ではなく「規制緩和」で民間投資を呼びこむプロジェクトです。特区によるビルの高さ制限の緩和、市独自の容積率の緩和により、2024年までに都心・天神のビル30棟の建て替えを目標としています。すでに11棟の建て替えが決まっていますが、新たなビルに高付加価値企業が集積し、既存企業とのコラボレーションで、さらに付加価値の高いビジネスが生まれることを期待しています。
  • スタートアップについては、政令市で唯一5年連続で開業率が7% を超えるなど、裾野は広がってきました。しかし、単に開業率が上がればいいわけではありません。世界的には、ユニコーン企業が先進的なテクノロジーで、新たな価値や製品、サービスを次々に生み出しています。
  • 福岡市から革新的なスタートアップを生み出すため、日本最大級のスタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next」を中心に、福岡流スタートアップエコシステムを確立していくとともに、海外のスタートアップ支援拠点との連携などでグローバルマーケットへの進出を支援していきます。新たな製品やサービスの創出には優秀なエンジニアも欠かせません。今年8月に天神の赤煉瓦文化館にオープンする「エンジニアカフェ」を交流拠点として、エンジニアが集まる、活躍する、成長する「エンジニアフレンドリーシティ」づくりを進めていきます。

全国にもっと若い首長を

  • 各地方の、そこにしかない個性を磨き、とがらせ、住む人の幸せの最大化をはかることが大切だと思います。
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  • そのためには、私は、若い力が欠かせないと考えています。いまの日本にとって、もっとも足りないダイバーシティ(多様性)は「若さ」です。政治においても企業においても、意思決定層に若い人がほとんどいません。若い首長が、その感性やアイデアを活かしてチャレンジし、社会を変えてほしいと思っています。
  • 福岡市からも、地方でもこんなに元気になれるんだという、ロールモデルを全国に発信し、日本全体を元気にしていきたいと考えています。
  • 日本の新時代を創るために、福岡でともにチャレンジしましょう!

福岡市長
高島宗一郎

  • 1974年大分県生まれ。大学卒業後アナウンサーとして、福岡の朝の顔に。2010年36歳で福岡市長に当選。現在3期目。強いリーダーシップで福岡市政を牽引する。

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