旅が創作のインスピレーションをくれる
- ソウル、ロサンゼルス、デンマークの店舗を回りながら、国内外でもイベントの装飾を手がけていて、少なくとも2ヵ月に1度は旅に出ていました。
- 旅で一番好きなのは、ホテルのロビーに入った瞬間。建築、インテリア、香り、その空間すべてが私の仕事にインスピレーションを与えてくれます。実は普段、どう花をアレンジするのか、そのイメージ図であるスケッチはほとんど作りません。縛られることなく、その時の感覚で自由にアレンジしていくことが好きなんです。けれど旅に出て建築を見ていると、イメージが湧いてきて不思議とスケッチをしたくなるんですよね。ホテルの磨かれた洗面台、ロビーの装飾、それらがどんな素材でできていて、どんなフォルムをしていて、どんな触り心地なのか。そのイメージから花のアレンジの発想につながることも多くあります。旅の1日が終わるベッドの中や、帰りの飛行機の中で描きます。
スケッチブック
スケッチは色付きのものから鉛筆画まで、その時の気分によってさまざま。- 旅先で自然に触れることも私にとって大事なことです。ライカのカメラはマイクロレンズの性能がいいので、公園で見つけた植物を接写して、撮影を楽しんでいます。今はスマホで簡単に撮影できますが、それでもカメラの重みで撮った写真には思い出が宿る。トラベルセットには常に入れてスタンバイしているんですよ。
ライカのカメラ
ライティングされたホテルなどの空間はスマホでは細部まで美しく撮れないと気づき、2017年頃、韓国のライカショップで急遽購入した「ライカM9」。
バング&オルフセンのイヤホン
飛行機の中ではオーディオブックを聴きながらビジネスの勉強もしている。滞在先での毎朝のランニングにも音楽は欠かせない。
NICOLAI BERGMANN
- フラワーアーティスト。デンマーク、コペンハーゲン生まれ。19歳で初来日。フラワーボックスの考案で注目を集め、現在世界に13店舗を構える。4月には箱根・強羅に「Nicolai BergmannHakone Gardens」をオープン。