市場に出まわらない未知の食材に 新たな価値を見出す
- ミシュランフランスで一つ星を獲得したパリにある「Restaurant Sola」が、日本1号店としてベイサイドプレイス博多にオープンした。海を見わたせる開放的な空間でいただくのは、オーナーシェフである吉武広樹さんが技巧を凝らし、丹精込めてつくる独創的な料理の数々だ。
- 「福岡は、車を30分走らせると、田園風景が広がり新鮮な食材が手に入ります。 2日に一度は糸島で仕入れを行いますが、本来市場に出まわらない食材や見たことのないめずらしい食材が手に入ります。技術さえあれば、それが商品となり新たな価値を見出すことができるのです。僕らは、海外で得た経験を生かして自分たちにしか表現できない料理を目指しています」と吉武さん。
- フランスでは、料理人はクリエイターやアーティスト的な部分が高く評価されるという。そのために必要なのが、日々の充実だという。
- 「博多湾が見渡せるこの店は、スタッフがプライベートな時間を充実させストレスフリーな日常を送るために、都市の規模・空間・家賃ともに最適。将来を見越して、オープンキッチンの裏には大きな厨房を完備しているので、地元にあるさまざまな食材をアレンジして、国内のみならず最終的にはアジアへお届けしたいと思っています」。
- 福岡の食材が、吉武さんの手によってどのような変化をとげていくのか、目が離せない。
宮﨑産のサーモンの燻製と唐津産の白アスパラガスの黄身酢添え。
料理は1万円のコースのみ(税サ別)。「フランスの店も98ユーロで提供。いろいろなお客様に来ていただける価格帯に設定しています」と吉武さん。
スタイリッシュな広々とした空間は、リラックスして食事が楽しめるとお客様から好評だ。
福岡料理界に現れた新星
Restaurant Sola Bar Porte
-
住所:福岡市博多区築港本町13-6ベイサイドプレイス博多C館2F
TEL:092-409-0830
営業時間:18:00~20:00 (予約最終受付)
定休日:日曜
sola-factory.com/
吉武広樹さん
- 1980年佐賀県生まれ。
「ラ・ロシェル」などを経て、40ヵ国の旅へ。帰国後渡仏し、修業後、「Restaurant Sola」をオープン。