日本初、会員制の喫茶店としてオープン
- 1974年「ゆったりとコーヒーを楽しみたい」人々のために、日本初の会員制喫茶店としてオープンした「北野坂にしむら珈琲店」。
各界の著名人など多くの会員を迎えながら、1995年の阪神大震災を機に、一般の人に開放された。 くつろいでもらうために、テーブルや椅子は低めのものを置いているのだそう。 - 「お客さまには、日常とは少し違う、ゆっくりと流れる時間を過ごしていただきたいです」
創業者が「お客さまにくつろいでいただく」ことをコンセプトに完成させた北野坂の「にしむら珈琲店」は、地元や観光の人々で賑わう本店とは少し違った趣。
一般開放後は、クラシカルで落ち着いた雰囲気とこだわりのメニューの数々がSNSなどで話題になり、幅広い年齢層や国の人々を魅了している。 - 内装は、基本的に1974年のオープン当時のまま。木彫りが趣味だったオーナーのこだわりで、木の造りが残るあたたかみのある装飾になっている。
美しいアンティーク雑貨や家具の数々も、オープン当時から飾られている。 オープンから使われている、木彫りのメニュー。 - 「会員制だった時代、会員のお客さまからは年間費をいただき、鍵をお渡ししていました。お客さま自身が鍵を開けて、入店できる仕組みになっていたのです。メニューの表紙の鍵は、その会員制時代の鍵がモチーフになっています」
1階の喫茶フロアでは、季節によって変わる自家製のケーキセットをメインに、サンドイッチなどの軽食、アルコールドリンクも提供されている。
通年はケーキセットが一番人気だが、夏になると必ず話題になるメニューがあるという。
夏季限定、氷の器に入ったアイスコーヒー
氷の器のアイスコーヒー¥2,300(税込) - その見た目のインパクトに感動しない人はいないであろう、7〜8月限定の特別メニュー「氷の器のアイスコーヒー」。
「にしむら珈琲店」でも北野坂店限定のメニューだが、実はオープン当初から提供されているというのだから驚きだ。
ひとつひとつ丁寧に彫りあげられた氷の器に注がれた、琥珀色に輝くアイスコーヒー。ひと口飲むと上質な苦味とコクが広がり、ひんやりとした喉越しに癒されていく。 光の加減によってきらきらと輝く氷の様子は、見た目からも涼を感じられる。 - 中をスプーンで少しまわすと、底のアイスコーヒーがシャリシャリとシャーベット状になり、内側から熱くなった身体を冷ましてくれる。
ケーキセット¥1,550(税込) 。写真はロングセラーの「オペラ」とブレンドコーヒー。 - 季節によって少しずつ変わるケーキは、フルーツの乗ったタルトや生クリームを贅沢に使用したケーキなどが計8種類。冬季は苺のサンドイッチも人気だそうで、季節ごとに違った楽しみがあるのも嬉しい。
非日常の時間を、心ゆくまでゆったり楽しむ
- 2階は、本格的な食事がいただけるカフェ・レストラン「シェ・ラ・メールにしむら」。こちらも会員制当時から多くの人に愛されている名店だ。
フレンチを軸に季節の素材が使われた、シェフの創作料理の数々。お手頃価格のランチコースから、夜は好きなメニューを自由に選んで組み合わせられるアラカルト、ワンプレートメニューまで充実の料理を楽しめる。 2階の空間も、特別な日にぴったりの華やかで美しい空間。 蔦の絡まる赤レンガの建築は、創業者が戦時を過ごした上海の英国風洋館がモチーフ。 - 「北野へ観光に来た際は、非日常的の時間を過ごしに立ち寄っていただけたら嬉しいです」
異国情緒と高級感があり落ち着いた空間ながら、誰でも気軽に立ち寄れる名喫茶「北野坂にしむら珈琲店」。
暑い日こそおいしくいただけるアイスコーヒーと、非日常の時間を求めに訪ねてみては?
北野坂にしむら珈琲店
- 神戸市中央区山本通2丁目1-20
TEL:078-242-2467
kobe-nishimura.jp/nishimura/kitano/index.html
※Webサイトをご確認の上、お出かけください。
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