故郷の味を引き継ぐ羽根つき餃子
- JR大森駅北口を出て左へ進み、ジャーマン通りに入る。山王小学校の手前にある路地を直進すると、中国家庭料理「大連」がある。 2代目の八木さんは中国大連の出身で、4歳で来日した。当時の故郷のことはほとんど記憶にないが、やさしい料理の味は舌で覚えているという。意外にも、中国の餃子にはニンニクが入っていないそうだ。八木さんこだわりの羽根つき餃子にも、ニンニクは使っていない。餡には豚の肩ロースとバラ肉を使用する。割合はかならず6対4。この配合が、肉の食感と脂の旨みのベストバランスだ。餡のつなぎとして使うのは、鯛のあらと鶏ガラから作った煮こごり。餃子をタレにつけなくてもよいくらい、旨みが濃くなる。大連は今年で33年目になる。商店街だった店の前の通りも、時代の流れによって八百屋などが数軒残る程度になった。それでも店内は客の声が飛びかい、下町風情が色濃く残っている。
「焼き餃子(7個)」¥370。三日月形の羽は、片栗粉を中華スープで溶いて作られている。この羽だけでもおいしくいただける。
大連
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住所:東京都大田区山王1-25-14
TEL:03-3776-7944
営業時間:11:30~14:00、17:00~22:00
定休日:火曜