料理もワインもナチュラルなモダンフレンチ

• この店で供される料理とワインの特徴をひと言で表現するとナチュラル。例えば「おまかせコース」のメインで登場する機会が多い白糠（しらぬか）の蝦夷鹿を使った「骨付き背肉のロースト」の調理法は極めてシンプル。均一にじっくりと火入れし、やわらかさのなかに肉本来の旨味をじんわりと閉じこめている。魚料理も同様に、近海で水揚げされた魚介の魅力を最大限に引きだした料理で勝負する。一方、ワインもいわゆるナチュラルワイン。なるべく手を加えず、自然の力を活かすという造り手の思いが反映されたもので、セラーには道産を中心に約1万本のワインが眠る。そんな料理とワインを最高のペアリングで楽しませるのが、この店のスタイル。その姿勢に魅せられ、遠方から通う人も多い。